まったり

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幼少期(2)

② 放課後は遊びまくる

家から幼稚園は徒歩10分もかからない場所にあった。
バスで通ってくる友人もいたが、私は幼稚園バスに乗るのは遠足の時だけで、毎日母親が歩きか自転車でお迎えに来てくれた。

私は非常に元気な子どもで、幼稚園での授業が終わった放課後は園庭で遊び続けた。
母親が迎えに来てくれてもまだ遊びたいから、と笑いながら走って逃げた。
友人が帰ってしまったとしても、母親を鬼ごっこの鬼だと勘違いしているのか、走って逃げた。

他に誰もいない園庭でそれは目立っただろう。
最終的に先生がアナウンスで「〇〇ちゃん、早く帰ってください!」とまで言う次第だったが、当時そんなことは聞こえていなかった。
母親に引っ張られながらも、まだ遊び足りないと悪態をつきながら帰った。

そんなことをしていたため、姉は小学生なのに幼稚園生の私よりも早く家に帰っており、家で待っていることも少なくなかったらしい。
家族には迷惑かけて申し訳なかったと思う。

③遊ぶために頭が良くなる

朝食を食べる時、机の上にはポケモンの置き時計があった。
幼稚園に遅れないためには長針と短針がここになったとき、何時何分までには家を出ないといけないよ、と親から教わっていた。

朝食はあまり胃が受け付けなくてほとんど食べれなかった。
お腹も空いていなかったので食べたくなかった。
食べ終わって着替えをした後、母親に髪を結んでもらって幼稚園に行く。

そんなルーティーンをいつも繰り返していたが、ある時「早く幼稚園に行きたいな」と思った時があった。
母親にそのまま伝えたが、母親は準備に忙しくて取り合ってもらえない。
早く行きたかったがいつも通りの時間に幼稚園に行く。

そして何日か経ったある日に思いついた。
「時計の長い針がここにくれば家を出られる」それなら…と思い、母親が別の部屋に行っているうちにポケモンの時計を裏返して長い針を動かしてみた。
10分くらい動かしたが、どうやらこの時から私はせっかちだったらしく、いつも家を出る時間のほんの少し前に長い針を合わせてみた。
そして何も無かったようにポケモンの時計を元の位置に戻し、朝食の続きを食べる。

母親が部屋に戻ってきた。
その途端「え!」と言い、朝食は中断。慌てて制服に着替えさせられて家を飛び出した。
幼稚園の園庭はもちろんいつもよりがらんとしている。母親は焦ってはいたが、幼稚園の門を開いて私と共に入る。
私は待ってましたとばかりに園庭を駆け回る。
母親は園庭のいちばん見える場所に付けられている時計を見て呆然とした。
いつもより30分以上も早かったのだ。

私は自分が時計を動かしたことも忘れ、1人で奇声をあげながら園庭を駆け回っている。

母親はこの時どう思ったのだろうか。
ある意味将来を期待させてしまったのかもしれない。

しかし今では申し訳ないと思う。
反省ばかりが残っている。